『田鎖ブラザーズ』稔のマンションのロケ地|中野区の文化財建築が舞台だった

ロケ地
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『田鎖ブラザーズ』を観ていて、ストーリーと同じくらい気になっていたものがあります。稔(染谷将太)が住むマンション「コーポ・リベリオ青委」です。

古い建物なのに、どこを切り取ってもおしゃれ。門、細い通路、中庭、室内のグレーのレンガ調の壁、壁沿いの階段……。メゾネットともスキップフロアとも違う、言葉でうまく説明できないのですが、とにかく見たことがない空間でした。

古い建物が好きな私でも「なぜこんなに刺さるんだろう」と不思議だったのですが、調べてみて謎が解けました。

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「コーポ・リベリオ青委」のロケ地

稔のマンション「コーポ・リベリオ青委」のロケ地は、東京都中野区上鷺宮2丁目にある「三岸家住宅アトリエ」と「カーサビアンカ」、2つの建物が使われていると思われます。どちらも同じ敷地内にあります。

  • 建物名:三岸家住宅アトリエ・カーサビアンカ
  • 所在地:中野区上鷺宮2丁目2-16
  • 最寄り駅:西武新宿線「鷺ノ宮駅」徒歩約8分、西武池袋線「富士見台駅」徒歩約9分

三岸家住宅アトリエとは

三岸家住宅アトリエは、1934年(昭和9年)に画家・三岸好太郎と節子夫妻の創作拠点として建てられた建物です。2014年に国登録有形文化財に指定されており、都内でも希少な戦前の木造モダニズム建築として建築好きの間では知られた存在です。

設計したのは、ドイツのバウハウスで学んだ建築家・山脇巌。施主である好太郎自身も建築に強い関心を持っており、大きなガラス窓と白い壁面をもつアトリエの構想を自ら絵に描いて山脇に手渡したといいます。

古い建物好きの私が「なぜこんなに刺さるんだろう」と感じていたのは、90年以上前に建てられた文化財建築の空気感だったわけです。謎が解けた瞬間でした。

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カーサビアンカとは

カーサビアンカは、三岸家住宅アトリエと同じ敷地内にある住居棟です。三岸夫妻の子孫が暮らした建物で、アトリエと一体となった敷地の中に静かに佇んでいます。

稔の部屋として映し出される室内には、グレーのレンガ調の壁、壁沿いに設けられた階段、上がった先の寝室など、普通の賃貸では絶対に見ないディテールが詰まっています。これらはカーサビアンカ1階の実際の内装と思われます。

三岸好太郎・節子夫妻とは

三岸好太郎(1903〜1934)は北海道生まれの洋画家。彗星のように画壇に現れながら、31歳という若さで亡くなりました。アトリエの完成を見ることなく逝ってしまったのです。

妻の節子(1905〜1999)も洋画家で、女子美術学校を首席で卒業した実力者。夫の意志を継いでアトリエを完成させ、その後30年以上この場所で絵を描き続けました。1994年には女性洋画家として初の文化功労者にも選ばれています。

ドラマのロケ地として選ばれた理由

検視官として生と死の境界線上で働く稔が、90年以上の歴史を持つ文化財建築に住んでいるというのは、ドラマの作り手のこだわりを感じます。

「普通ではない」独特の空気感が、稔というキャラクターとどこか重なって見えるのは、そのためかもしれません。

三岸家住宅アトリエは現在改修中

三岸家住宅アトリエは現在、大規模改修工事が進められており、2026年秋頃の完成を目指しています。改修前には特別公開イベントも行われていたようで、建築好き・アート好きの間で注目されてきた場所です。現在は一般の見学はできませんのでご注意ください。

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まとめ

稔のマンション「コーポ・リベリオ青委」の中庭のロケ地は、中野区上鷺宮の「三岸家住宅アトリエ」と思われます。

1934年建築、バウハウス設計、文化財指定……。あの独特の空気感には、90年以上の歴史が詰まっていたのです。ドラマのロケ地調査をしていて、こんなに深い場所に辿り着いたのは初めてかもしれません。

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