「キッチンマットをやめた」という記事をよく見かけます。でも私は、やめられない派。むしろ今のキッチンマットに変えてから、やめようと思ったことが一度もありません。
キッチンマットにギャッベ?と思ったあなたへ
ギャッベといえば、リビングの絨毯のイメージが強いですよね。ウール100%、手洗い不可、そこそこのお値段。キッチンに敷くには、正直ちょっと無謀な選択に思えます。
私もそのつもりで探していたわけではありませんでした。赤いキッチンマットを雑誌で見かけて「素敵だな」と思い、探しているうちにたまたま出会ったのがギャッベでした。
ギャッベとは
イラン南西部の遊牧民(カシュガイ族など)が、羊毛を草木染めし、手織りで仕上げた伝統的な織物です。母から娘へと受け継がれてきた文化で、その歴史は今も生きています。化学染料や揮発性有機化合物を一切使用していないので、敏感肌の方やアレルギーがある方、お子さんがいるご家庭にも安心して使えます。もともと土足で使われる絨毯なので、耐久性は折り紙つき。一生ものどころか、親から子、孫の代まで使えると言われています。
デザインは一点もの。鹿や木、山などの自然をモチーフに、織り手がその時の感情を込めて手織りされています。
- 素材:ウール100%(草木染め)
- 産地:イラン南西部
- 特徴:毛足が長く、保温・保湿性が高い
- 耐久性:遊牧民の厳しい環境に耐える設計。一生もの
- 洗濯:不可(部分洗いのみ)
3年使ってみてわかったこと
足元の快適さが段違い
以前のキッチンマットは洗濯できるタイプで、洗って乾くまでの間、マットなしで過ごしていました。その時の足元の寒々しさが嫌で嫌でしょうがなかったんです。ギャッベに変えてから、その不快感が完全になくなりました。毛足があるので裸足で立っていても気持ちよく、冬でも冷えを感じません。夏はどうなの?と思う方もいると思いますが、裸足で過ごす季節こそ、毛足のしっかりした踏み心地が心地よいんです。うまく説明できないのですが、足元に『ちゃんとある』という安心感、とでも言えばいいでしょうか。
汚れたらどうするか
キッチンに敷く以上、汚れる前提で選んでいます。実は上質なウールには羊の油が染み込んでいて、汚れをはじく性質があるそう。基本的には掃除機がけだけで十分で、気になる汚れは部分的に対処するくらいで3年間乗り切っています。丸洗いできないぶん、汚したらすぐ対処するクセがついた気もします。
丈夫さが想像以上
遊牧民がテントの中で使うために作られたものだけあって、へたりません。3年経っても毛並みがしっかりしています。「一生もの」という言葉に最初は半信半疑でしたが、これは本当かもしれないと思い始めています。
赤、正解でした
派手すぎずちょうどいい赤。料理があまり好きではない私でも、キッチンに立つと気分が上がります。手仕事で織られているため、同じデザインでも表情が微妙に異なる一点もの。それも含めて気に入っています。
向いている人・向いていない人
向いている人
足元の快適さを重視したい/洗濯の手間をなくしたい/長く使えるものを選びたい/インテリアにこだわりたい
向いていない人
丸洗いしたい/汚れをあまり気にしないで使いたい/価格を抑えたい
まとめ
「キッチンにギャッベ」は、一見無謀に見えて、実はかなり合理的な選択でした。洗濯できないけれど、それ以上の快適さと耐久性がある。キッチンマットをやめようか迷っている方にこそ、一度試してほしいと思っています。

