「憧れの人と、いつか出会うことができたら——」
そんな夢を抱いたことがある人は、きっと少なくないはずです。
でもその夢を、10年以上も胸に秘め、努力を重ねて、ついに叶えた人がいます。
ピアニスト・ふみさん。
彼が音楽の道を歩み始めた原点には、ある一人の存在がありました。
それが、ネットピアノ界のレジェンド・まらしぃさん。
ふみさんは、まらしぃさんの演奏に憧れ続け、演奏スタイルを学び、音楽への情熱を育ててきました。
そして2024年、ついにその夢が現実となり、まらしぃさんとの2台ピアノによるコラボが実現したのです。
この記事では、ふみさんが憧れを追い続けた10年の軌跡と、夢が叶った奇跡の瞬間を振り返ります。
ピアニスト・ふみさんとは?
基本プロフィール
- 生年月日:1997年5月21日
- 出身地:北海道札幌市
- ピアノ歴:3歳から開始
- 学生時代の実績:中学・高校時代に全国大会で複数回入賞
- 活動拠点:札幌市
- 主な肩書き:ピアニスト/YouTuber/インフルエンサー
- YouTube実績:チャンネル3つの合計登録者数40万人以上、総再生回数1億回超
- その他の活動:札幌観光大使としても活動中
人物像と演奏スタイル
ふみさんの演奏スタイルは、原曲へのリスペクトを大切にしながら、優しく丁寧に音を紡ぐ“共感型ピアノ”。
派手な技巧よりも、聴く人の心に寄り添うような音色が特徴で、ストリートピアノや即興演奏でも高い評価を得ています。
また、音楽活動にとどまらず、札幌観光大使として地元の魅力を全国に発信するなど、地域とのつながりも大切にしています。
ふみさんとの出会い:私自身の原点
実は、私がふみさんを知ったのは、ピアノに夢中になるきっかけとなったよみぃさんの動画でした。
札幌のストリートピアノでよみぃさんと連弾していたのが、ふみさんだったのです。
その演奏に心を奪われ、「この人達の音をもっと聴いてみたい」と思ったのが始まりでした。
その時の感動は、今でも鮮明に覚えています。
私自身のピアノへの情熱が芽生えた瞬間であり、音楽の楽しさを教えてくれた大切なきっかけでした。
よみぃさんとの連弾動画については、私がピアノにハマるきっかけになったこちらの記事でも紹介しています。
憧れの始まり:まらしぃさんとの出会い
ふみさんがピアノに本格的に向き合うようになったきっかけは、まらしぃさんの演奏でした。
YouTubeで偶然目にした「千本桜」や「六兆年と一夜物語」のアレンジに衝撃を受け、「こんな風に弾けたら…」という憧れが芽生えたといいます。
それ以来、ふみさんはまらしぃさんの演奏を何度も聴き、楽譜を模写し、アレンジを研究しながら、自身の演奏スタイルを築いていきました。
「昔からまらしぃさんキッズでした」と語るふみさんの言葉には、長年の敬意と情熱が込められています。
努力と成長の軌跡
ふみさんは、まらしぃさんのように「音楽で人を笑顔にする」ことを目指し、地道な活動を続けてきました。
YouTubeでの動画投稿、ストリートピアノ、ライブ活動、ファンとの交流など、着実に実力と人気を高めていきます。
その過程で、まらしぃさんの演奏スタイルや音楽性を深く理解し、自分の表現に取り入れていったのです。
ついに訪れたコラボの瞬間
2024年7月25日、名古屋にあるまらしぃさんのスタジオで行われたYouTubeライブにて、ふみさんとの2台ピアノによるコラボが実現しました。
まらしぃさんが他のピアニストとスタジオで共演するのは、2023年のよみぃさんとの配信に続いて2度目。
ふみさんは、その貴重な機会に招かれた一人です。
この配信では、ふみさんが「空想少女への恋手紙」をソロで披露。
まらしぃさんがそっと見守る姿が印象的だったと語られています。
極度の緊張の中でも、ふみさんはプロとして堂々と演奏をやり遂げました。
まらしぃさんは「演奏・トーク・人柄が大切」と語り、ふみさんの三拍子揃った魅力を高く評価しています。
セッションの舞台裏と選曲
配信では、以下のような楽曲が披露されました:
曲名 | 演奏者 | 備考 |
---|---|---|
ハノンNo.1 | ふみ&まらしぃ | ウォームアップ的な導入 |
打上花火 | ふみ&まらしぃ | DAOKO×米津玄師の人気曲 |
新人類 | ふみ&まらしぃ | まらしぃ×じん×堀江晶太のオリジナル |
アイネクライネ | ふみ(ソロ) | まらしぃさんの前で披露した思い入れのある曲 |
KICK BACK | まらしぃ(ソロ) | チェンソーマンOP曲、圧巻の演奏 |
Happy Birthday | ふみ&まらしぃ | 軽やかなセッション |
千本桜 | ふみ&まらしぃ | ふみさんが憧れた原点の曲で締めくくり |
・配信時間:20:04〜20:49(約46分)
・同時視聴者数:最大3,909人
・アーカイブ:メンバーシップ限定で一時公開(期限あり)
ふみさんは「アイネクライネ」をまらしぃさんの前で演奏し、まらしぃさんは「間奏の盛り上がりや高音の拾い方が素晴らしい」と称賛しました。
配信の最後には「千本桜」で2人の息の合った演奏が披露され、「また気軽にやりましょう!」という言葉で締めくくられました。
人柄と関係性の温かさ
配信中のやりとりからは、まらしぃさんの兄貴分的な優しさと、ふみさんの礼儀正しさが伝わってきます。
ふみさんは終始敬語で接しながらも、少しずつ距離を縮めていく姿が微笑ましく、まるで物語の主人公のようでした。
まらしぃさんも「また気軽にやりましょう!」と語り、今後の再共演への期待も膨らみます。
夢を叶える力
このコラボは、ただの演奏ではなく「夢を叶える瞬間」そのものでした。
10年以上憧れ続けた人と、同じ空間で音を重ねるという奇跡。
ふみさんの努力と誠実さが、まらしぃさんの信頼を得て、ついに夢を現実に変えたのです。
「継続は力なり」とはよく言いますが、ふみさんの姿はその言葉を体現していました。
あとがき
この日の配信はまらしぃさんのYouTubeチャンネルで行われましたが、アーカイブが残らないスタイルのため、リアルタイムで観られたこと自体が貴重な体験でした。
メンバーシップに加入していても一定期間を過ぎると視聴できなくなるため、ふみさんとの共演を目に焼き付けたあの瞬間は、まさに“その場限りの奇跡”だったと言えるかもしれません。
憧れはただの夢ではなく、信じて努力し続ければ、いつか現実になる。
ふみさんとまらしぃさんの共演は、そんな希望を私たちに見せてくれました。
そしてこの物語は、推しといつか出会いたいと願う人にとって、きっと参考になるはずです。
ただ憧れるだけでなく、自分の表現を磨き誠実に歩み続けることが、夢への一歩になる。
ふみさんの姿は、そのことを確かに教えてくれました。
同じ“まらしぃキッズ”として、この奇跡のような時間を心から祝福したいと思います。
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