【神回】林先生の初耳学に米津玄師・ミセス・桑田佳祐が登場!音楽ファン必見

アーティスト・音楽

これは間違いなく”神回”でした。

2025年6月15日放送のTBS系「林先生の初耳学」、今回のテーマは「林修の心に残った3選」。登場したのはなんと、米津玄師・Mrs. GREEN APPLE・桑田佳祐という、まさに今と昔を代表する3組のアーティストたち。

そもそも米津玄師さんと桑田佳祐さんがトーク番組に出演している姿自体がとても貴重。観終わってからも、しばらく余韻が続くほどの濃密な時間でした。

それぞれが第一線で活躍するアーティストでありながら、音楽の話にとどまらず、自分の人生や価値観についても赤裸々に語ってくれた今回。
しかも三者三様でまったく色が違うのに、どの話にも共通していたのは「音楽=生き方」だということ。その人の感情や体験、信念がちゃんと音ににじんでるんだなと、改めて実感させられる内容でした。

どうやら過去の放送の再編集のようで、実際はもっと長い放送だったみたいです。
見逃してしまって残念。でも、今回まとめて3人のアーティストを観られたのは、それはそれで良かった。

ここからは、そんな“神回”の内容を、アーティストごとに私なりの感想も交えながら、深掘りしていきたいと思います。

米津玄師:影を描くことで“生”を照らす音楽

米津さんのトーク、想像以上に柔らかくて飾らない人柄がにじみ出ていました。正直、テレビ慣れしていない感じもあったけど、それが逆にリアルで素敵。

「Lemon」の制作中に祖父を亡くした話や、徳島の山あいの原風景を今も大切にしていること。
とくに印象的だったのは、「死や影」をポジティブに捉えているという視点。多くの人が避けたくなるようなテーマを、米津さんはむしろ“生の輪郭を際立たせるもの”として大切にしているようでした。

“死”っていうとネガティブなものに思われがちだけど、生きていることを実感させてくれる存在でもある

という言葉は、まさにそれを象徴しています。

また、宮崎駿監督から大きな影響を受けたという話も心に残りました。「パプリカ」制作の際、彼がまず思い浮かべたのが、子供に媚びず、まっすぐ向き合う宮崎作品だったというのも納得です。

子どもに“頑張れ”って言わせたくなかった

という言葉からは、表現者としての誠実さと責任感が伝わってきます。

そして彼が最も言いたかったのは、

夢を叶えることよりも、その過程の“楽しんで生きている”時間自体にこそ価値がある

ということだったのではないでしょうか。名曲の裏にある、こうした深い思索と優しさ。改めて米津玄師というアーティストのすごみを感じました。

地味に笑ったのは「10時間寝ないとダメ」発言と、保存せずに寝てしまって曲が消えたエピソード(笑)。天才でもやるんだなあ、ってちょっと親近感。

あの繊細な世界観の裏には、日常の中の悲しみや愛おしさが積み重なってるんですね。音楽って、人柄が出るんだなあ、と改めてしみじみ。

Mrs. GREEN APPLE:“青春”を知らない僕らが歌う理由

続いてはMrs. GREEN APPLE。彼らはなんといっても、トークが自然体で面白い!

ボーカルの大森さんが「『青と夏』みたいな青春は送ったことがない」ってサラッと言い切ったとき、思わず笑っちゃいました。確かに、あのキラキラ感からは想像できないけど、それがまた彼らの魅力でもあるんですよね。

印象的だったのは、2020年の絶頂期に活動休止を決断したこと。 活動休止の理由を「人気絶頂だったから」ではなく、

このままだと自分たちが消耗されてしまう気がしたから

と語った大森さん。そんな危機感をまだ20代前半で感じていたなんて、すごい覚悟です。あの頃の勢いのまま走り続けていたら、もしかしたら楽曲の中身が薄れていっていたのかもしれません。

成長よりも消費が先に来るのが怖かった

という彼の言葉は、時代の流れの早さに敏感なアーティストならではの感覚だと思います。

活動休止中、大森さん以外の2人はダンスのレッスンを受けたり共同生活をしながら「ゼロから何かを始める」経験をすることで、自分たちにしかできない音楽を再定義しようとしていた3人。

特に印象的だったのが、

全員が“初心者”になる必要があった

という言葉。言うのは簡単だけど本当にやるのは難しいんですよね。

あと…藤澤さんのキノコ料理エピソード(笑)。若井さんとの食事当番制生活、想像するだけで微笑ましい!こういうちょっとした日常のユーモアが、ミセスの曲の軽やかさや人懐っこさにも繋がっているのかなと思いました。

再始動後の彼らの楽曲には、休止前とはまた違った深みや包容力があります。その理由が、このインタビューで少し分かった気がします。

それにしても、バンドマンが2年もダンス漬けの毎日って、普通に考えてめちゃくちゃ攻めてますよね。あの柔軟さと好奇心が、ミセスのあの独特なポップセンスを作ってるんだな〜と、妙に納得してしまいました。

桑田佳祐:“地元愛”が生み出す普遍的なメロディー

そして、最後は桑田佳祐さん。桑田さんがトーク番組に出ているのを初めて観ました!
さすがレジェンド、桑田さんの語りにはユーモアと温かさ、そして人生を見渡したような深さがありました。

特に面白かったのは、1998年の「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」が“観光ガイドブック”から生まれたという話!

マネージャーに“じゃらん”や“るるぶ”を買ってきてもらってラインマーカーを引きながら歌詞を書いた

…知らなかった。てっきり若い頃よくデートしていた場所を曲にしたのかと思っていたのですが、曲が出来てから歌に出てくる場所を初めて訪れたそうです。

自分の原風景、それしか知らない

地元・茅ヶ崎の景色が一番自分にとっての真実

そう語る桑田さんの音楽には、“自分を偽らない”誠実さがありますよね。

人生で一番幸せな瞬間は、ライブの後、楽屋へ帰る数十秒

この言葉には、長く音楽と向き合ってきた人だけが言える重みがあります。

そして最後には、林先生が「トークの感想を歌にしていただけないか」と“ムチャぶり”。
「こんな要望は受けたことがないよ」と笑いながらも、桑田さんは即興でギターを手にその場でインタビューの感想を歌い上げました。

生まれたばかりの“初耳学 感想ソング”は、ユーモアと温かさ、そして彼らしいメッセージに満ちた一曲。スタジオは笑いと感動に包まれ、あの一瞬だけで“音楽の魔法”を感じられるような、最高のフィナーレとなりました。

桑田さんって、笑いを交えながらも、最後はぐっとくるんですよね。地元のこと、家族のこと、音楽のこと。彼にとっては全部が「自分の音楽」なんだなぁって。

若い頃からずっとサザンを聴き続けてきましたが、こんな話が聞けるとは。もう大感激。

まとめ:音楽って、やっぱり“生き方”なんだな

3組の話を聞いて改めて感じたのは、音楽って「音そのもの」だけじゃなくて「その人の生き方や哲学がにじみ出るもの」だということ。

米津さんは「影」を見つめながら光を描き、
ミセスは「消費されないために止まる」決断をし、
桑田さんは「地元と向き合うことで真実を歌い続けている」。

どの話も、そのまま彼らの音楽そのものだと思いました。
音楽って、ただの娯楽じゃなくて「この人はこういう風に生きてきたんだな」って伝わってくるものなんですね。

音楽好きとして、こんな贅沢な話をテレビで聴けるなんて…感謝しかないです。

まだ観てない方はTVerで、ぜひ!

そして、気になった楽曲を聴き直してみると、きっと違った風景が見えてくるはずです。

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